なぜトルコ植毛が選ばれる?理由と価格・後悔しない選び方を解説

2025.06.30

2025.06.30

トルコ植毛

「なぜトルコで植毛する人が多いのか?」

植毛を受けるために多くの患者さんがトルコへ足を運んでいます。

その理由は、ただ単に安いからではありません。

高度な技術力を持ち、かつ膨大な症例数を有していることで自然な仕上がりを実現するからです。

本記事では、トルコ植毛の価格の仕組み、リスク、そして後悔しないクリニック選びの方法まで、わかりやすくご紹介します。

トルコ植毛を検討されている方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

なぜトルコが植毛大国なのか?3つの理由

なぜトルコが植毛大国なのか?3つの理由

医療ツーリズムの盛んな国

トルコ政府は、外国人患者さん向けに医療ツーリズムというパッケージを強く推奨し、植毛を含む美容医療を収入の柱としようと考えました。

その結果、イスタンブールには年間数万人以上が植毛目的で訪れており、施術と観光を一度に体験できる「医療×旅」の新しい形が確立されています。

単に安いから選ばれるのではなく、「旅行しながら医療を受けられる国」として、トルコは他国より一歩先を行っており、そのおかげで、植毛大国として世界中から知られているのです。

参考:Journal of H&T
参考:トルコ政府の方針

費用が安く症例数も多い

トルコ植毛は、費用が安く、しかも症例数が非常に多いのが特徴です。

日本で施術を受けると250万円〜400万円掛かることもありますが、トルコでは同等の施術が約35〜80万円で受けられるケースが多く、その差は数倍です。

年間何千件という症例を扱うクリニックが多数あり、経験の蓄積により技術力が日々向上し続けているのです。

トルコでは、1日あたり2000件以上の手術が行われています。

費用が安く、技術力も高いため、植毛目的の患者さんが世界中からトルコに集まって来るのです。

国家的に植毛技術が発展している

トルコは、国を挙げて植毛技術を発展させてきました。

これは単なる医療分野の成長のためのテコ入れではなく、国家戦略としての施策です。

トルコ政府は早くから医療ツーリズムに力を入れ、植毛分野の人材育成や認定制度の整備にお金と時間を使ってきました。

医師のトレーニングにも熱心で、国内の技術水準も非常に高く保たれています。

FUE法やDHI法といった最新技術は、トルコでいち早く導入され、症例数を積み重ねてきました。

他国の医師がトルコで研修を受けるケースも増えており、植毛の技術発信地となっています。

トルコが植毛で注目されるのは、国家主導で植毛技術を磨き続けてきた結果なのです。

参考:ナチュラルクリニック

トルコ植毛が安いのはなぜ?

トルコ植毛が安いのはなぜ?

物価・人件費が安くコストを抑えられる

物価と人件費が安いため、トルコ植毛は、日本で植毛を受けるより圧倒的に安いです。

日本では医師の人件費や医療設備の維持費が非常に高く、これが治療費に大きく反映されます。

しかし、トルコで同等の人員や設備を用いた場合、費用が抑えられるので、患者さんは非常にリーズナブルな価格で施術が受けられます。

FUE法で2000株以上の植毛を受ける場合、日本では140万円以上掛かるのに対し、トルコでは約35万円で施術を受けられるケースが多いのが現状です。

参照:湘南美容クリニック「自毛植毛料金比較」

まとめパッケージの効率化

トルコ植毛は、施術・宿泊・送迎・通訳などを含むパッケージで提供されることが多く、患者さんは一括で手続きができるので効率が良いです。

トルコの多くのクリニックでは、空港到着からホテルへの送迎、初回カウンセリング、施術、術後のケア、さらには滞在中の移動まで、全てセットにした「オールインワン・パッケージ」を用意しています。

このパッケージを用意しているおかげで、クリニック側も手間を減らせるので、サービスの質を保ちつつ価格を抑えることができます。

トルコ植毛では、施術費用に加え5つ星ホテル3泊、術後のアフターケアを含めて約65〜85万円というパッケージがよく見られます。

日本で同じサービスを受けようとすると、倍以上の費用が掛かるケースが多いです。

まとめて手配することで手間が省けて、そのうえ安価なので、トルコ植毛のオールインワン・パッケージを使用する方はよく見られます。

政府の後押しとクリニックの競争力

政府の後押しがあることと、クリニック間の競争が激しいことにより、トルコ植毛は、安価でありつつ高品質なサービスを維持しています。

トルコ政府は医療ツーリズムを国家戦略の一環としており、外国人の患者さんを積極的に受け入れる体制を作りました。

医療機関に対して税制優遇や規制緩和を行い、植毛や美容医療分野の発展を後押ししています。

植毛クリニック同士の競争も激しく、価格・技術・ホスピタリティの面で、差別化が図られていて、あるクリニックは、随時メール相談でき、さらに必要に応じて医師によるオンライン相談も可能な体制が整備されています。

政府が成長を促していることで、安さと高い品質を維持できているのです。

日本の植毛とどう違う?比較で見える違い

海外との違い

費用・植毛方法・仕上がりの違い

ここまで、トルコ植毛と日本の植毛で費用・植毛方法・仕上がりの違いを紹介してきました。

以下に違いをまとめていきます。

①費用面

日本で植毛を受けると100万円を超えることが多いですが、トルコでは同様の施術が約35〜80万円で受けられるケースが多いです。

物価と人件費の差だけでなく、先述したパッケージにより効率化していることや国の支援が影響しています。

②植毛方法

トルコではDHI法やFUE法といった最新技術を用いることが多いです。

日本では、トルコで用いられるDHI法やFUE法以外に、FUT法を用いることがあります。

FUE法の特徴

1.メスを使わず、専用のパンチで毛包を1本ずつ抜いて採取する。

2.傷痕は点状で小さく、目立ちにくい。

3.広範囲の移植や大量の毛包採取に適している。

4.移植密度を高くしやすい。

5.ドナー部の髪を短く刈る必要がある。

6.施術後の痛みや回復期間が比較的短い。

7.手術時間が長くなりやすい。

8.費用は比較的安く抑えられる。

DHI法の特徴

1.FUE法で採取した毛包を、専用ペンを使い、頭皮に直接植え付ける。

2.植毛部位を剃毛せずに施術できる。

3.高密度な移植ができる。

4.生え際や前頭部のデザインに優れている。

5.毛根が空気に触れる時間が短く、生着率が高い。

6.術後の回復が早く、ダウンタイムが短い。

7.費用はFUE法より高額になりやすい。

8.会社への復帰を急ぐ方や、髪を剃りたくない方に向いている。

FUT法の特徴

1.後頭部などのドナー部位から帯状に頭皮を切除し、そこから毛包単位で移植株を採取する。

2.一度に大量の毛包を効率的に採取できるため、広範囲の薄毛治療に適している。

3.採取した毛包は顕微鏡下で丁寧に分割されるため、生着率や仕上がりが自然になりやすい。

4.ドナー患部の髪を短く刈る必要がなく、施術直後も髪型の変化が目立ちにくい。

5.後頭部に線状の傷跡が残る。

6.術後の痛みや腫れが強く、ダウンタイムが長くなる傾向がある。

③仕上がり

日本とトルコ、どちらで施術を受けた場合も仕上がりが良くなることが多いです。

植毛の窓口の施術事例はこちら

カウンセリング体制や術後ケアの違い

日本とトルコの植毛では、カウンセリングや術後ケアに違いがあります。

クリニックを決める前に確認、把握しておきましょう。

カウンセリング

トルコ植毛は、オンラインで事前カウンセリングが実施されるケースがよく見られます。

日本で施術を受ける場合は、医師と顔を合わせてカウンセリングすることが多いです。

対面なので安心感がありますが、予約の取りづらさや費用の高さがネックになることがあります。

術後ケア

トルコ植毛の場合、クリニックによっては、医師によるオンライン相談ができるところもあります。

また、術後にLINEでやり取りができるクリニックもあります。

日本のクリニックの場合、術後は無料で相談できるところが大半ですが、処置や薬剤が使用される場合は有料になる可能性はありますので、事前に確認しておくと良いでしょう。

トルコ植毛を受けた、ある20代男性は「LINE回答くださるので、植毛前後で不安も特にありませんでした」と語っています。

参照:MEN’ NOTE「植毛の窓口 利用後たった1年で20代の髪が復活した話。【口コミ評判・110万円かけたビフォーアフター公開】」

フォロー体制が整ったクリニックを選び、施術後も安心して過ごせるようにしましょう。

技術や設備の水準は?

トルコ植毛は、技術力と設備水準が高いことで、世界中から知られています。

トルコでは、FUE法やDHI法といった最新技術が用いられることが多く、自然な仕上がりを再現しやすいとされています。

また、使用される機器は、欧州基準の認証を受けたものが多く、衛生管理も高水準です。

費用が安いことを理由に「トルコ植毛は質が低いのでは?」という不安を持つ方もいることでしょうが、「安さと品質」を両立ができているトルコ植毛は、薄毛に悩む方に向いています。

参考:トルコの医療機器市場-市場評価レポート
参考:トルコ共和国における病院整備運営環境調査
参考:医療国際展開カントリーレポート

トルコ植毛のリスクと注意点|なぜ気をつけるべきか

トルコ植毛のリスクと注意点|なぜ気をつけるべきか

通訳やトラブル時の対応

クリニックを選ぶ際は、通訳やトラブル時の対応を重視して選びましょう。

カウンセリング時に言葉の壁により意思の疎通ができないと、施術後に問題が発生することがあります。

また、相談できる窓口がない場合、帰国後にトラブルが発生した場合、不安を抱え続けなくてはいけないません。

日本語の通訳さんを手配してくれるトルコ植毛クリニックもありますが、もし、手配してくれないクリニックを選んだ場合、自分で手配しないといけないのでとても手間が掛かります。

通訳さんを手配してくれるか、トラブル時の対応は万全かなどを事前に確認しておくことで、より安心して施術を受けることができます。

安いだけで選ばず、サポート体制が整っているかを見極めたうえでクリニックを選びましょう。

滞在期間・移動・ダウンタイムの現実

トルコ植毛を検討する際は、滞在期間や移動、ダウンタイムを確認しておく必要があります。

これを怠ると、想定外の負担やトラブルが発生することがあります。

施術前の診察・施術・術後の経過観察を含めて3泊5日〜5泊7日程度の滞在がおすすめです。

日本からイスタンブールまでは片道13時間前後のフライト時間が掛かります。

施術後は頭皮に腫れや赤みが出やすく、帰国後1〜2週間は人目が気になることがあります。

「短期間で終わらせよう」と思わず、「未来の自分への投資」と考え、ゆとりのあるスケジュールを立てましょう。

ダウンタイムの間は行動が制限されるので大変ですが、自然な仕上がりを実現するために頑張りましょう。

参考:羽田〜イスタンブール|flyteam

術後のアフターケアについて

トルコ植毛を成功させるためには、アフターケアが欠かせません。

定着率や仕上がりの自然さは、施術後の過ごし方が大きく影響するからです。

トルコの多くのクリニックでは、施術後1〜2日以内に専門スタッフによる洗髪ケアや経過チェックが行われます。

しかし、帰国後の過ごし方まで細かく指導されない場合があり、それが原因でトラブルが起こるケースもあります。

頭皮への刺激、汗、日光、寝姿勢など、様々な要因が毛根の定着に関わってくるため、丁寧なケアが欠かせません。

ある40代男性は、医師から指示された洗髪方法を守らず、洗髪で強い刺激を与えてしまい、その結果、部分的に髪が抜け落ちてしまいました。

植毛が成功するかどうかは、アフターケアにかかっています。

クリニックを選ぶ際は、アフターケアの指導がどの程度されるか確認しましょう。

まとめ|なぜトルコ植毛なのか知って後悔のない選択を

トルコ植毛が、世界中の患者さんから選ばれている理由は、「価格の安さ」だけではなく、「技術力・症例数・制度の充実」にあります。

つまり、コストパフォーマンスがとても良いのです。

トルコは医療ツーリズムを国家戦略として推し進めています。

クリニック間の競争が激しく、サービスの質が高いです。最新技術の導入と豊富な症例数により、自然な仕上がりを実現しやすいとされています。

とはいえ、カウンセリング、アフターケア、施術後のサポート体制は各クリニックごとで異なるので、事前確認は欠かせません。

海外で施術を受けることに対して、不安を感じる方は多いと思いますが、情報収集を欠かさなければ、リスクは最小限に抑えられます。

現地での過ごし方やアフターケアは、仕上がりに大きく影響しますので、間違った行動をしないように気を付けましょう。

「なぜトルコ植毛なのか?」それは、安い費用で、満足いくサービスを提供してくれるからです。

【記事監修医】氏家 優斗|東京植毛クリニック院長
宮崎大学医学部卒。大学病院で救急科、形成外科を経て、育毛・AGA分野に専門領域を拡大。現在は東京植毛クリニック院長として植毛手術に携わる。