トルコ植毛の「FUE法」「OHT法」「DHI法」の違いや施術の流れ・痛みについて解説

2025.07.07

2025.07.07

トルコ植毛

薄毛の悩みを根本的に解決する選択肢として、近年「トルコ植毛」が大きな注目を集めています。

高い技術力と日本と比べて圧倒的に費用面で優れているため、植毛を検討する多くの方にとってトルコ植毛は非常に魅力的です。

しかし、いざ調べ始めると「FUE法」「DHI法」「OHT法」といった専門的な言葉が多く、それぞれの違いが分からずに戸惑ってしまう人も少なくありません。

「結局どの方法が一番良いのか」

「自分の場合はどれを選ぶべきなのか」

と判断に迷うのは当然のことです。

そこでこの記事では、そんな疑問や不安を解消するために、トルコ植毛で主流となっている「FUE法」「OHT法」「DHI法」という3つの植毛法について、それぞれの特徴や違いを徹底的に比較し、分かりやすく解説します。

各手法のメリット・デメリットを正しく理解することで、あなたが植毛を検討する上での判断基準が明確になり、後悔のない最適な一歩を踏み出すための手助けとなるはずです。

ぜひ最後まで読んでみてください。

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トルコ植毛でポピュラーな3つの植毛法

トルコ植毛で採用されている主な施術方法は、毛髪を「どのように採取し、どのように植え込むか」という工程の違いによっていくつかの種類に分けられます。

どの方法も、後頭部や側頭部にある薄毛の影響を受けにくい健康な毛髪を薄毛が気になる部分へ移植するという基本的な仕組みは同じです。

本章では、代表的な「FUE法」「OHT法」「DHI法」の3つの植毛法について、その概要を説明します。

FUE法

FUE法は、トルコ植毛で最も広く採用されている植毛法です。

医療用の極細パンチを使い、毛髪をグラフト(毛根を包む組織)ごと1株ずつくり抜いて採取する方法です。

この採取したグラフトを、ピンセットを使って移植部分に作成したスリット(小さな切り込み)へ丁寧に植え込んでいくのが特徴です。

DHI法

DHI法は、専用のペン型インプランターで植え込みを行う植毛法です。

採取したグラフトをこの器具にセットして移植部に直接差し込むことでFUE法では別々に行っていた「スリット作成」と「植え込み」を同時に完了させることができます。

これにより、採取したグラフトが空気に触れる時間を短縮できるため鮮度を保ちやすく、高い生着率につながるのが大きな利点です。

OHT法

OHT法は、先ほどのDHI法をさらに進化させた植毛法です。

基本的な流れはDHI法と同じですが、最大の違いは、再生医療のアプローチを組み合わせている点です。

具体的には、グラフトの移植前に患者自身の脂肪から抽出した幹細胞を移植部位に注入します。

この幹細胞が持つ成長因子の力で頭皮環境を改善させ、移植毛の定着を強力にサポートし、より高い生着率を目指す手法です。

次の章で、3つの植毛法を比較しつつ、更に詳しく解説していきます。

【比較】FUE法・OHT法・DHI法の違いは?

項目 FUE法 OHT法 DHI法
工程 ①採取
②スリット作成
③植え込み
①幹細胞注入
②採取
③植え込み
①採取
②植え込み
生着率 高い DHI法より高い 非常に高い
密度 高密度が可能 FUE法より高密度が可能 FUE法より高密度が可能
費用 比較的安価 最も高額 FUE法より高額
適した人 ・広範囲の薄毛
・コストを重視する方
・ドナー部の毛量が少ない方
・部分的な薄毛
生え際
・部分的な薄毛
生え際

最新の施術はDHI法

DHI法はFUE法の後に開発された新しい施術法です。

ペン型インプランターを使用することで、医師が毛の向きや角度、密度をより精密にコントロールしながら植え込みを行える点がFUE法からの大きな進歩です。

特に仕上がりの自然さが求められる生え際などの植毛においてその力を発揮します。

世界的にはFUE法がスタンダード

DHI法が新しい技術である一方、世界中のクリニックで長年にわたる豊富な実績があるのがFUE法です。

安定した結果が期待できる確立された技術として広く採用されています。

また、DHI法に比べてコストを抑えやすく、広範囲の施術にも対応できるため、トルコ植毛において、最もスタンダードな選択肢となっています。

高密度FUE法

トルコ植毛について調べていると「高密度FUE法」といった言葉を見かけることがあるかもしれません。

これはFUE法やDHI法のように、確立された一般的な手術名ではなく、各クリニックが高い技術力を示すために用いている呼称です。

FUE法は本来、高密度な植毛が可能ですが、施術者の技術力が結果を大きく左右します。

そこで、熟練した医師や専門チームが、より高密度な仕上がりを追求するために独自の工夫を凝らしたFUE法を「高密度FUE法」と呼んでいるのです。

例えば「東京植毛クリニック」では、採取した数千もの毛根を一つひとつ丁寧に顕微鏡で確認しながら株分け作業を行います。

このような緻密な工程を経ることでグラフトの品質を高め、結果として高密度かつ高い生着率の実現を可能にしています。

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DHI法(OHT法)のメリットとデメリット

本章では、DHI法(OHT法)のメリットとデメリットをそれぞれ3つずつ紹介します。

DHI法(OHT法)のメリット

・高密度で自然な仕上がり

ペン型インプランターで1本ずつ植え込むため、毛髪の角度や方向を細かく調整できます。

これにより、高密度で自然な仕上がりを実現しやすくなります。

特に生え際などの繊細なデザインが求められる場合に適しています。

・術後の回復が早い

移植先に事前にスリットを作成する必要がないため、頭皮へのダメージが抑えられます。

その結果、術後の腫れや痛みが最小限に抑えられ、FUE法と比べて術後の回復が早いとされています。

・高い生着率

採取したグラフトをペン型インプランターに装填してすぐに移植するため、グラフトが外気に晒される時間が大幅に短くなります。

これによりグラフトの鮮度を保ったまま移植することが可能なため、高い生着率につながります。

DHI法(OHT法)のデメリット

・費用が高い傾向にある

DHI法は、専用のペン型インプランターが必要なこと、FUE法と比べて施術できる医師が少ないことや、習熟には多くのトレーニングが必要なため、FUE法と比較して費用が高くなる傾向があります。

・広範囲の植毛に不向き

DHI法では一度の手術で最大で4000グラフト程度が限界とされています。

そのため、広範囲の薄毛を一度の施術でカバーしたい場合には適さないケースがあります。

・手術時間が長い

DHI法では、グラフトを一つひとつペン型インプランターに装填し、丁寧に植え込むという作業を何千回も繰り返します。

そのため、DHI法はFUE法に比べて施術時間が長くなる傾向があります。

FUE法のメリットとデメリット

トルコ植毛において最もスタンダードなFUE法にも、メリット・デメリットがそれぞれ存在します。

本章では、そんなFUE法のメリットとデメリットをそれぞれ3つずつ紹介します。

FUE法のメリット

・傷跡が目立ちにくい

FUE法はグラフトを小さなパンチを用いて点状に採取するため、メスで帯状に頭皮を切り取る従来のFUT法とは異なり大きな傷跡が残りません。

そのため、術後に刈り上げのような短いヘアスタイルでも傷跡が目立ちにくいです。

・広範囲の植毛に対応

FUE法はDHI法に比べて、一度の施術でより多くのグラフトを移植しやすいという特徴があります。

頭頂部全体など、広い範囲の薄毛を一度に効率良くカバーしたい場合に最適な方法です。

・優れたコストパフォーマンス

DHI法と比較して費用を抑えやすい点もFUE法の魅力です。

これは、DHI法で用いるようなペン型インプランターが不要で、多くのクリニックで採用されている標準的な植毛法であるためです。

限られた予算内で最大限の効果を得たいと考える方にとって、非常に魅力的な選択肢です。

FUE法のデメリット

・ドナー部の刈り上げが必要

FUE法では、毛根の状態を正確に確認し、精密に採取するために、多くの場合ドナーとなる後頭部や側頭部を短く刈り上げる必要があります。

クリニックによっては刈り上げない方法も選択できますが、ドナー部が見えにくくなることで作業が難しく、手術が長時間になり、費用が高額になる傾向があります。

・既存の毛髪を傷つける可能性がある

FUE法では、移植先にスリットをあらかじめ作成します。

このスリットを作成する際に、周囲に残っている既存の健康な毛根を傷つけてしまう可能性がゼロではありません。

これが原因で、既存の毛が一時的に抜けてしまう「ショックロス」と呼ばれる現象につながることがあります。

・医師の技術への依存度が高い

FUE法は、グラフトの採取、スリット作成の深さや角度、植え込みの丁寧さなど、多くの工程で医師の技術が問われます。

これらの技術力が低い医師が担当した場合、密度や生着率などの最終的な仕上がりに満足できない可能性があります。

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まとめ|状況によってDHI法とFUE法を使い分けるのがベスト

ここまでトルコ植毛のFUE法とDHI法(OHT法)について解説してきましたが、どちらかが絶対的に優れているわけではありません。

それぞれにメリットとデメリットがあり、あなたの薄毛の状態や希望によって最適な方法は変わります。

ここで重要になるのが、「両方の植毛法を使い分ける」という考え方です。

例えば、「生え際やM字部分には、他人の視線が集まりやすく自然なデザイン性が最も重要なため、DHI法で丁寧に植え込む。」

「頭頂部には、広範囲をカバーする必要があるため、効率とコストパフォーマンスに優れたFUE法で植え込む。」

このように、植毛したい場所によってDHI法とFUE法を組み合わせる、いわば「ハイブリッド植毛」が、それぞれの長所を最大限に活かし、短所を補い合うことができます。

しかし、ご自身の頭皮の状態や薄毛の進行度を正確に把握し、最適なグラフト数やデザインのプランを一人で立てることは極めて困難です。

そこで、まず初めの一歩として、植毛クリニックが実施している無料カウンセリングを利用することをおすすめします。

カウンセリングでは、あなたの髪や頭皮の状態を専門医が直接診断し、最適な施術方法の組み合わせから、必要な費用まで、具体的な情報を得ることができます。

この記事で得た知識を基に専門医に相談することで、漠然としていた植毛への道筋が、より明確で現実的なものになるはずです。

薄毛を解消し、自信に満ちた毎日を取り戻すための第一歩を、ぜひ踏み出してみてください。

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【記事監修医】氏家 優斗|東京植毛クリニック院長
宮崎大学医学部卒。大学病院で救急科、形成外科を経て、育毛・AGA分野に専門領域を拡大。現在は東京植毛クリニック院長として植毛手術に携わる。