男性ホルモンが多いとはげるのは本当?男性ホルモンと薄毛の関係を解説

2023.05.16

2023.03.29

コラム

「男性ホルモンが多いとはげるのは本当?」
「男性ホルモンによるはげの対処法を知りたい…」

「男性ホルモンが多いとはげる」という噂は、正解の側面があるもの全てが正しいわけではありません。男性ホルモンには様々な種類があり、薄毛の原因となるホルモンもあれば、薄毛抑制に効果のあるホルモンもあります。

本記事では、男性ホルモンと薄毛の関係や原因、対処法について解説します。

※本記事で紹介しているサービスは校正医師とは関係ありません。

男性ホルモンが直接はげに影響するわけではない

男性ホルモンそのものが、はげに直接影響するわけではありません。

とはいえ、男性ホルモンの中に含まれるジヒドロテストステロン(DHT)が増加すると薄毛に影響します。

はげや薄毛の原因はジヒドロテストステロン(DHT)

はげの原因となるのは、男性ホルモンの一つであるジヒドロテストステロン(DHT)です。

DHTとは、男性ホルモンのテストステロンと5αリダクターゼと呼ばれる酵素の結合によって生成されるホルモンのこと。男性器の発育や声変わりの促進など、男性の成長期を支える役割を担います。

しかし、成長期のあとは、AGAや前立腺肥大症などを引き起こす原因にもなります。成人男性にとっては、悪影響を及ぼすホルモンと言えます。

テストステロンは薄毛と直接的な関係はない

一方、テストステロンは、男性らしい骨格や筋肉を作るホルモンです。ジヒドロテストステロンとは異なり、男性の健康を支えるホルモンであり、薄毛への直接的な影響はありません。

しかし、テストステロンは、5αリダクターゼとの結合により、DHTを生成する働きがあります。

そのため、適切なテストステロン量を保つことで、薄毛進行のリスクを減らせます。

男性ホルモン以外のはげる原因

男性ホルモン以外のはげる原因として、主に挙げられるのは以下の5つです。

  1. 遺伝
  2. 生活習慣の乱れ
  3. 誤ったヘアケア
  4. 皮脂の過剰分泌
  5. 血行不良の悪化

遺伝

まず、親族からの遺伝です。

薄毛進行に関与する遺伝子情報が引き継がれていると判明しているものは以下の2つ。

  • 5αリダクターゼの活性度
  • 男性ホルモンレセプターの感受性

先述したように、5αリダクターゼは薄毛の原因とされるDHTの生成と関係があります。5αリダクターゼの活性度が高いほど、薄毛になりやすい体質と言えるでしょう。

また、DHTは男性ホルモンレセプターと結合し、TGF-β(形質転換増殖因子β)と呼ばれる脱毛因子に変化します。この脱毛因子が、抜け毛やヘアサイクルを乱す直接的な原因となります。

男性ホルモンレセプターの感受性が高い方は、脱毛因子の生成率が高いため、薄毛になりやすい体質でしょう。

生活習慣の乱れ

生活習慣の乱れもはげる原因となります。薄毛につながる主な生活習慣の乱れは、以下のとおり。

  • 栄養の偏った食生活
  • 睡眠不足
  • 過度な飲酒・喫煙
  • 運動不足

髪の毛は体の一部であるため、身体の健康に悪影響を及ぼす生活習慣が、そのまま髪の毛の成長にも悪い影響を与えます。

誤ったヘアケア

誤ったヘアケアを続けてしまうと、抜け毛のリスクが高まります。頭皮や髪の毛にダメージを与えてしまう誤ったヘアケアは以下のとおり。

  • 髪の毛を引っ張るようなヘアスタイル
  • 1日に2回以上の洗髪
  • 洗浄効果の高いシャンプーの使用
  • 体質に合わない育毛剤や整髪料の使用

誤ったヘアケアは、頭皮の乾燥や皮脂量の増加など、発毛に悪影響を与える頭皮環境作りにつながります。

皮脂の過剰分泌

皮脂の過剰分泌も、はげる原因の一つです。

皮脂の多い食事や過剰な皮脂の洗い流しは、はげの原因となります。

皮脂の分泌が多いと、髪の毛がベタついたり毛穴が詰まったりするため注意しましょう。

血行不良の悪化

血行不良の悪化は、髪の毛の成長に悪影響を及ぼします。

髪の毛は、頭皮の毛細血管から栄養を受け取ることで成長します。そのため、頭皮の血流が少ないと、髪の毛の成長に必要な栄養が不足しかねません。

頭皮は心臓よりも高い位置にあるため、体の中でも血行不良に陥りやすい部位です。頭皮マッサージを行い、血行促進を図りましょう。

はげや薄毛進行の対処方法

はげや薄毛の進行を抑えるために、どのような対策を取ればよいのでしょうか。はげや薄毛進行の主な対処法として5つ紹介します。

  1. 生活習慣の改善
  2. ストレスの発散
  3. ヘアケアの改善
  4. AGA治療
  5. 自毛植毛

生活習慣の改善

はげや薄毛進行の対処法として取り組みやすいのが、生活習慣の改善です。抜け毛防止や発毛促進に有効な改善案は以下のとおり。

  • 栄養バランスの良い食事をとる
  • 質の高い睡眠を十分にとる
  • お酒の飲みすぎやたばこを控える
  • 適度な運動を習慣にする

健康な体内環境づくりを行うことは、はげや薄毛進行を抑えるのに直結します。生活習慣として悪いと自覚している部分は、積極的に改善するようにしましょう。

ストレスの発散

適度なストレスの発散も、はげや薄毛の進行を抑制するうえで重要です。

趣味を楽しんだり友人と食事したりなど、ストレス発散に適した方法は個人差があります。自分に合った効果的なストレス発散方法を探し、定期的に実践するようにしましょう。

なお、適度な運動はストレス発散だけでなく、良質な睡眠にもつながりますので生活の中で取り入れてみてください。

ヘアケアの改善

誤ったヘアケアを改善することで、はげや薄毛進行のリスクを抑えられます。

市販のシャンプーは高い洗浄力ゆえ、頭皮には刺激が強い成分が使われていることがあります。頭皮に優しいアミノ酸系シャンプーや育毛シャンプーへの変更を検討してみましょう。

AGA治療

AGA治療は、セルフケアよりも確実に薄毛を改善できる対処法です。早期に開始するほど早期改善や低価格での治療が受けれます。

薄毛が気になりはじめた方は、早めに治療を検討してみてください。

また前述したように、男性ホルモンのDHTはAGAの原因となり、DHTを生成しやすい体質かどうかは引き継いだ遺伝子によって決まります。そのため、親戚に薄毛の方がいる場合は、薄毛の予防としてAGAクリニックを受診するのも良いでしょう。

自毛植毛

自毛植毛を行うことではげや薄毛の改善を行えます。

自毛植毛とは、自分の髪の毛を組織ごと移植する治療方法です。発毛しない箇所への移植もできるため、はげや薄毛の進行が進んだ状態から効果を実感できます。

また、移植した髪の毛は一度抜けても生え変わるため、移植後のメンテナンスや通院はほとんど必要ありません。

比較的すぐに効果を実感したい方は、自毛植毛を検討してみてはいかがでしょうか。

まとめ:男性ホルモンによるはげの進行には対策と治療をしよう!

男性ホルモンの中でも、ジヒドロテストステロン(DHT)がはげや薄毛の原因です。

DHTの増えやすさは遺伝子情報によって決まるため、親戚に薄毛の方がいるなら、薄毛対策を早めに開始しましょう。

なお、はげや薄毛が進行している方には、自毛植毛による治療がおすすめです。

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【記事監修医】山本 光宏|やまもと形成外科クリニック院長
形成外科・美容外科・自毛植毛など幅広い治療実績を持つ【略歴】1985年長崎大学医学部卒業、同大学形成外科教室および関連病院にて研修/1994年から3年間オーストラリア留学/1999年やまもと形成外科クリニックを開設/形成外科・美容外科をはじめ美容皮膚科の治療も積極的に行っている。日本形成外科学会専門医。皮膚腫瘍外科指導医。記事監修のみ担当